ホテル葬について
最近は、駅から近いことや車イス用のトイレなどがあるホテルでの葬儀が増えつつあります。この場合、予めご遺体は密葬を行っておき、時間を多少置いて、故人のためのエンディングセレモニーのための準備をします。
そのために、従来の葬儀とは異なり、全体の進行もきっちりと打ち合わせしておかないと、参列者がとまどい、主催者側のご意志が伝わらない場合があります。
また、ご焼香もにおいが部屋に付くのを嫌い、ホテル側では受け入れを断るケースがあります。
この場合は、ご焼香の変わりに献花で対応すると良いでしょう。
展示葬や音楽葬・生前葬・お別れ会・偲ぶ会など多様化するお葬送に対応すべく、様様な用途に今後も増えつづけると思います。
無宗教の方などは、宗教色の無いホテル葬が良いでしょう。
故人の好きだったホテルや、好みのメニューのあるホテルなどでのお別れは、故人を偲ぶ上での新しい送りの形でもあります。
リンMCグループと一緒に、ご納得の上で運営・実施されることをお薦めいたします。
ホテル葬は「常識」になるでしょうか
お寺や専門の斎場を利用するのが宗教儀礼としての葬儀を行うには適した場所に違いありません。
しかし、参列者のことを考えますと、焼香を待つのが屋外となったり、駐車場設備が十分ではないことや駅から遠い場合も多いのが現状です。
皆さんが会葬者の立場なら、いかがでしょうか。
ホテルのメリットは、高齢化社会のわが国では必要不可欠な条件をクリアしている場合が多いのです。
ホテルのメリット(すべてのホテルを指しているのではありません)
- 駅から近い
- 駐車場が充実している
- ある程度、収容人数のバリエーションを選択できる
- 車イスでの対応(バリアフリー対応)が整っている
- 当然、宿泊施設がある
- 屋内での対応が可能
- その他
いかがでしょうか。ホテルの方が便利だということがわかるでしょう。
それでは何故ホテルで葬儀が行われなかったのでしょうか。
宗教儀礼としての葬儀を軽んじることはできないという認識がある上、遺体や遺骨の存在、臭いの残る焼香などを含めた不祝儀が結婚披露宴の会場となるハレの場としてのホテルにはタブーだったためです。
この問題を、たとえば次の方法で解決しています。
宗教儀礼としての葬儀は密葬で近親者だけで別に行い、ホテルには遺体を置かずに遺影を対象飾ることにし、焼香の替わりに献花を行うという方法で対処できます。
大手のホテルでもホテル葬について「条件が合えば受ける」という回答をする所が増えています。
結婚式の場が神社や自宅からホテルやレストランに新しいスタイルとして広がっていったように、ホテル葬が葬儀の新たな選択肢として広がる可能性は高いと考えます。
ホテル葬は葬儀ではなく、故人を偲ぶ会などのパーティーでご遺族がおもてなしをする場と考えると自然だと思います。