旧年中は、ご縁をいただきました皆様、そして何かとご指導ご鞭撻をいただきました皆様に、心より御礼を申し上げます。
二年前の新型コロナ感染の余波は未だに私達の生活に影響を与え、生活文化が一変し通常の生活に戻りたくても戻れない今日、人の営みが変貌しているのは周知の事実で御座います。
その様な中での新年を迎え、皆様におかれましては如何お過ごしでしょうか…
私は時代の流れに抗いながら、以前と変わらぬ日々と年中行事を大切に家族と過ごすように努めております。
おくりのべ・セレモニー・終活の専門家として、折り目・筋目・節目を大切にしていきたいとコロナ禍の時代だからこそ強く願っての事でも有ります。
人生を振り返り学生時代を思い起こすと、一年間の中で始業式・終業式を春・夏・冬、3回繰り返し学生生活のメリハリを自然に身につけ体験していた事、学校生活と学校行事の大切さを今更ながら感じております。
何気なく折り目・筋目・節目を、季節と行事で身に付けさせられていた事を、有り難く思うのは私だけではないと思います…
な(亡・無)くなって、わかる事・感じる事・感謝する事は沢山あります。
新型コロナにより多くの行事が割愛され、リモートによる非接触に代わり情操教育と心の情緒教育には多大な弊害と退いては人間教育を阻害するようにならないことを案じております。
私どもの携わるフューネラル・葬送文化も大きく変貌し、ある統計では…
事業者談
「コロナ禍感染拡大で昔のように会葬いただく葬儀には、中々戻らない」
「インターネットの紹介会社紹介の火葬のみが増え、利益が確保できない」「この状況下では葬儀文化が破綻するのでは」等の声や
新型コロナ感染症対策により家族葬が1日葬になり、直葬や火葬のみに、人の文化営みが三密を機に簡易化(省略)の意識に一般化し始めている状況、皆様はその変化を感じてはいませんか?
コロナ禍前の葬儀割合が、全葬儀数に対して家族葬と直葬含む割合は91%。
会葬者談
一方で「知人の葬儀には参列したい」「お悔やみの言葉や想いを届けたい」
方々は80%という調査報告もあります。
「家族だけの小規模な葬儀をしたい」と葬家が思う一方、
「故人や遺族に想いを届けたい」という参列希望者がいる現実があります。
昨今の状況とご家族(葬家)と会葬を望む両者のお声を鑑み、私はおくりのべの専門家として葬送文化を大切に「伝え・守り・育む」使命と役割を多いに実感し本日ここに、お伝えさせて頂いております。
『家族との絆・親戚との絆・友人知人との絆・地域との絆』等々を断絶しない様に人の営みのお別れから学ぶ事は大いにあります。
故人との関わりについて振り返り考えることで感謝と反省、そして亡き方に恥じぬよう『誓う』気持ちを感じていただく『場』が葬送にはあるのです。その場である【葬送】を軽視し割愛する事は、人間形成においてあってはならないと葬儀・葬送に携わる者として強く感じお伝え致します。
今年こそ、家族・親戚・友人・地域住民との再会を願っている方々、『想いは届き、言葉に託せば願えば叶う』事を合言葉に、共に新たな時代の人間的なふれあいの生活文化を大切に共に構築して参りましょう。
私は本年も命ある限り、ご依頼いただいた皆様とこれから出会う方々の為に、元気に人生を謳歌して参る所存です。
『世の為・人の為・家族の為・自分自身の為に…』私の想いを、新年のご挨拶に替えさせて頂きます。
SOGIサポートセンター Lin MC Group株式会社
代表取締役 林 清子